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キミは年末だからパーッといったか?

キミは年末だからパーッといったか?
カテゴリ KARKADOR     前回更新: 2009-12-2 13:47    

1985.12.27 新宿ロフト“KARKADOR LIVE LAST”P-MODEL 2DAYS

MC(potpourri 作詞・作曲: 平沢進)
KARKADOR 作詞・作曲: 平沢進
オール 作詞・作曲: 横川理彦
メドレー (D-SIDE 作詞・作曲: 三浦俊一)
LEAK 作詞・作曲: 平沢進
MC(Perspective II 作詞・作曲: 平沢進)

85年11月13日・京都BIGBANG 85年11月21日・名古屋E.L.L.
85年11月13日・京都BIGBANG 85年11月21日・名古屋E.L.L.

85年12月26日・新宿ロフト 85年12月27日・新宿ロフト
85年12月26日・新宿ロフト 85年12月27日・新宿ロフト

パーソネル: 平沢進(G) 荒木康弘(Dr) 三浦俊一(Key) 横川理彦(B)
スティール撮影: 山本太郎(モノクロのみ/書籍『音楽産業廃棄物』より)


『カルカドル』は80年代P-MODELにしては珍しく、アルバム・リリース前に収録曲(旬として発表された「1778-1985」は別として)が披露されることはなく、リリース直後の10月26日・NHK-FM浦和公録からスタートしたカルカドル・ツアーにて、お披露目された。
これは即ち、レコーディング前に楽曲の準備されておらず、難産であったことを表している。さらにアルファ移籍による新たなエンジニアリング問題も発生した。

 

「ライヴも、デビュー時とは違った意味で殺気立ってましたね。歌え、踊れで。ましてや横川くんという再びわたしと共有できる人間がいたから、ノリはいいし。(中略)横川くんはバンドを運営していくうえで非常に重要な存在でした。レコーディングにおいても、田中とは違うタイプだけれども、ひとつのちゃんとしたコンセプトを持っている。たとえば、横川くんがきちっと決めてきたものを、わたしが難しくてできなかったりもするんです。すると、横川くんは非常に残念なわけです。わたしにはできると思って期待してるから」
「『カルカドル』では、きちんとコンセプトを持ったアルバムを作ろうとは思っていました。しかし、わたしの状態がぐずぐずで、そうはなりませんでした。困りましたね」
「国内のスタジオの設計についてはずっと諦めがあって、エンジニアやディレクターについても諦めてたんですが、このころにGOKサウンドの近藤祥昭さんというエンジニアと出会っているんです。これは非常に重要ですね。(中略)こちらとしては当然、ミックス・ダウンまで彼にやってもらいたかったんです。しかし、レコード会社としてはそうはいかないんです。(中略)そんな事情があったけれども、少なくとも録りだけは近藤さんにやってもらうことにして、レコーディングは近藤さんのGOKサウンドや東映スタジオで行いました。近藤さんがぐちゃぐちゃに録ってくれて、これはイケると思った。しかし、全然イケない。ミックスですべて手直しされたんです」

(書籍『音楽産業廃棄物』より平沢発言抜粋)

 

「ツアー中にちょっと話したりしてて、やっぱり踊れるのがいいよねとかいうことがあったぐらいで、あんまり詰めてなかったな。録音に入っちゃうと、エンジニアの問題とかもあったしね。ちょっとマズかったですね。 GOKサウンドで最後までマスタリング、ミキシングまでやってしまえればいいのにと思ってたんですけどね。それに、今から考えれば、もっとライヴの時の要素を盛り込んだアルバムでも構わなかったとは思います。僕もずいぶん打ち込みを導入したんですけれども、自分の考えとしては、たとえばコニー・プランクとかゼロセットとか、そういうニュアンスでした。別に全部をMIDIのデータでクリアにしていくわけじゃなくて、それに生の爆発する力を加えていって。ある種の自分にとってのファンクみたいなものができるといいなとは思っていたんですけれども。4-Dみたいに現場でガンガンやりあっていくっていうふうに、なかなかできなかったのもあるし。やっぱり(レコーディング・スケジュールの問題で)平沢くんとバラバラで進めたのは、あまりよくなかったと思います。その前になん枚かソノシートを作ったりして、共同作業としては、だいたいやっていけるだろうと思っていたんですけれどもね」
──“Another Act”シリーズって、すごく出来いいですよね。
「荒木くんのやつとかもよかったですよね。荒木くんのドラムを僕がカセットの4chかなんかで録音しにいって、ベーシックを作って。そのうえに“じゃあ平沢くん、よろしく”って、歌乗っけてもらって、ミックスもだいたい平沢くんがやってるのかな。ああいうのを少し聴きやすくしたようなアルバムを作るんだろうなと思っていたんですよ。あの感じで、GOKサウンドでフル・アルバムまで作っていれば、すごくいいものができたんだと思いますけど。アルバム・プロモーションのツアーに出た時のライヴの感じとかも、厳しかったですね」

(書籍『音楽産業廃棄物』より横川発言抜粋)



上記発言でも触れられているが、実際のところこのツアーは新作『カルカドル』の楽曲より旧作の新アレンジのほうが「ライヴとしては」よかった記憶がある。
この日なんて新曲は4曲しかやってないし、やはり『カルカドル』のサウンドをライヴで表現するには準備不足の観も否めなかった。
とはいえ、このカルカドル布陣でのP-MODELはアルバム・リリースから2箇月で「解散」してまうのだから、貴重なツアーではあった。
特にこの日は「ツアー最終日」かつ「1985年ラスト」かつ「このメンバーで最後」のライヴとあって、異様に盛り上がったのであった。
1曲目は「potpourri」という意外なナンバー(ライヴ終盤のイメージが強い)で始まり、めったにやらない初期ナンバーもてんこ盛り。
さらには、平沢+横川ハモリ濃厚歌い上げマーヴェル、チョッパーびしばしふるへ、ファンキー早口言葉のこりギリギリ、などなど。
まさに「年末だからパーッと行きましょう」というライヴである。

なお、メドレーで演奏された「D-SIDE」は荒木康弘「PROT DRUM」も加味されたアレンジで、本来「P-MODELその他の楽曲」にカテゴライズすべき曲だが、流れ上ここに投稿させていただいいた。


●演奏曲目
01. potpourri
02. KARKADOR
03. FROZEN BEACH
04. オール
05. HOLLAND ELEMENT
06. FISH SONG
07. MOMO色トリック〜ヘルス・エンジェル〜D-SIDE〜ホワイト・シガレット〜子供たちどうも
08. LEAK
09. フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
10. marvel
11. のこりギリギリ
12. 「ラヴ」ストーリー
13. モノクローム・スクリーン
14. FLOOR
EN
15. Heaven
16. サイボーグ
EN
17. 偉大なる頭脳
18. 美術館で会った人だろ
EN
19. BOAT
20. Perspective II

 

fas



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